転写捺染とは

転写捺染とは

転写捺染は、優れた印刷技術と繊維加工技術から生まれた画期的な染色法です。染料を印刷した転写紙とポリエステル生地を合わせて熱プレスしてプリントします。研究・開発を続け、高度なまでに発展した製版・印刷技術により、従来の捺染プリントでは困難とされていた多色で複雑なデザインを布に表現できます。

転写紙の版式はグラビア、無製版のインクジェット、静電式電子写真方式の3種類があり、納期、図柄のトーン、シャープさ、濃淡の階調の表現など、ユーザー様のご要望により最適の加工方法を選択していただけます。

転写捺染の主流は『乾式転写捺染』で、『昇華転写捺染』とも呼ばれているものです。これはポリエステル繊維を染色する分散染料が昇華する性質を利用したもので、工程が簡単で自由な柄構成が可能。染色であるにもかかわらず、無公害で水を一切必要としない点も注目されている染色法です。

転写捺染によるプリントには、以下のような強みがあります。

  • 転写紙にプリントした柄を、そのまま生地に転写できる(自由な柄で作れる)
  • 通常の染色技法より発色が良く、生地と結合するので水にも強い、退色しない
  • 一度に大量の染色を行う事ができる(連続転写)
  • 作業工程で水を一切使わず無公害、廃材も全てリサイクル可能


インクジェットプリンター
最大幅:2500mm


静電式電子写真方式プリンター
最大幅:900mm

真空転写

真空転写は、真空装置と言われる減圧機構を用いて転写捺染を行います。
減圧してプリントを行うと、通常大気よりも低温で濃色に染まり、熱による繊維の硬化を抑制して、生地の風合いを損なうことがありません。
また従来は転写捺染が苦手としていた毛足の長い生地へのプリントも真空装置を使って行うことができます。
弊社は世界初となる新設計の両面同時真空転写機を導入し、アパレルブランドなどからのハイレベルな要求にも応えることのできる高品質なプリントを実現しています。

【両面同時真空転写機】
上下にそれぞれ熱板を持ち、生地の両面に同時に異なる柄のプリントを行うことができます。内部に上下の熱板を囲むチャンバーを備え、両面同時の真空転写が可能です。
この両面同時真空転写のシステムは世界で初めて実用化に成功した唯一の機構です。
また、減圧装置も新設計のため、他社では類を見ない最大で10トール下でのプリントが可能となっています。(通常は90トール程度の減圧装置)
※トールは減圧状態を表す単位で数字が小さいほどその度合いが高い

連続転写

熱を加えたドラムで生地と転写紙をプレスしながら巻き上げる事で一度に大量の転写捺染を行う技法です。
弊社の連続転写機は熱を加えるドラムに大型のものを用い、外部環境の温度変化に影響されることなく、一度に大量にムラの無い高品質の染色を行う事が可能です。
弊社は国内で唯一連続転写機を3台導入しており、幅最大2.4mで日産1万メートル以上のプリントを行うことができます。

リサイクル率100% 水も汚さないクリーン工場

転写捺染は、転写紙と生地を合わせて熱プレスによってプリントするので、作業工程で一切水を使用しません。また、転写紙のシートは100%再生可能な紙で出来ており、全てリサイクル業者に回収をお願いしています(再生紙や固形燃料として生まれ変わります)。転写捺染は、優れた染色技術であると共に、極めてクリーンな技術でもあるのです。